次世代の「NARUTO」「BLEACH」!? 鬼滅の刃が面白くてしょうがない!!

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鬼滅の刃の「異質」を前面に出してくる面白さ

どうも、いなかです。

この記事が、記念すべき最初の記事なのですが、自己紹介とかは置いておきます。
そんなもんより、このブログの主旨である「作者の好きな漫画をおすすめする」ことから入ろうかなと。

で、そのおすすめ漫画一本目が週刊ジャンプで好評連載中の「鬼滅の刃」です。

この記事では、未読の方向けに鬼滅の刃の3巻くらいまでのあらすじと見どころ、私の感想をまとめています。

※もう何回も単行本を読み返しているのですが、この記事を書くにあたって再度読んだところ、胸が詰まりすぎて泣きました。。。

●簡単なあらすじ

時は大正時代の日本、貧しい農村の子である炭治郎は、仕事で家を空けているうちに親兄弟を鬼に皆殺しにされる。

更に、唯一生き残ったはずの妹の禰豆子は、「鬼の血」を浴びたことによって、鬼に変貌してしまう。

人を鬼に変えることができる鬼は一匹だけ。炭治郎は禰豆子を人に戻す手段を探すため、その「一匹」を追いかける。

●「ジャンプらしさ」からは大きく外れている

展開の暗さ

あらすじの項からもビンビンに伝わってくるかと思いますが、とにかく展開が暗いです。

仕事で家を空けているうちに親兄弟を鬼に皆殺しにされる とかいうフレーズは、多分他のジャンプ漫画のあらすじで使うことはないと思います。

一般論になりますが、子供や女性読者も多いジャンプでは、あまり暗すぎる展開は好まれません。(デスノートのような例外もありますが)そこに真っ向から逆を行っています。

主人公は(今のところ)普通の子なのが逆にいい

ジャンプの主人公は、第一話からなにかしらの才能というか、「コイツは他のやつとは違う」という点をアピールしてきます。むしろ、そのための一話にすることが非常に多いのです。

この記事を書いているタイミングで、本誌では新連載ラッシュになっており、先週はデモンズプラン、今週はオレゴラッソ始まりましたが、どちらも一話の最後は主人公が力の片鱗を見せる形で終わっています。

炭治郎は、鼻がずば抜けてよいという長所があるのですが、他の登場人物や鬼が強すぎる(直撃を喰らったら炭治郎は一撃で死にます)のもあり、今のところは「普通の子」の範疇です。

ただ、逆にそれがいいというか。

普通の子が一生懸命、必死でやっているのがすごく胸を熱くさせてくれるんです。

●セリフ回し、作画、キャラデザインがすべて独特で、他にはない世界観を作ることに成功している

・セリフ回し

kimetsu1

【出典】吾峠庫呼世晴 鬼滅の刃 3巻

俺は長男だから我慢できたけど 次男だったら我慢できなかった

特に吾峠節が最高潮と思うのがこのフレーズですね。

初めてこの話を読んだときは謎の衝撃が奔りましたね。独特な言い回しで有名なのは、ジョジョや福本作品などですが、それらは半ばネタの部分が大きいですから(もちろん、それはそれで十分立派ですが)

そういうネタっぽい感じがないのに個性で満ち満ちているのが本当にすごい。

・作画、キャラデザイン

作画についてはかなり癖があって、スタイリッシュというよりは泥臭い感じですね。

レベルはかなり高い次元で安定しているので、作画も立派な武器なんですが、ジャンプの読者に受け入れられるかが心配です。読んでもらえれば、他の人気作とも十分勝負できると思うのですが。

それにしても、下のコマで「痛いなあ」と呟いている炭治郎は可愛いですねえ…。

●最大の魅力は主人公の炭治郎!とにかく応援したくなる

ストーリーが凄惨な割に、お話が暗くなり過ぎないのは、ひとえに炭治郎の気質のおかげと言えます。

気落ちとか、ほとんどしないんですよ、炭治郎は。

もちろん、悲しくないわけではないです。一話で家族を失った直後には悲しんだり、落ち込んだりすることはありました。けれどその時でも、禰豆子に息があることを知るやいなや、今度は禰豆子を死なせないことに全力を尽くします。

そんな風に、基本的には「悲しむより、できることを全力で」というのが炭治郎のスタンス。

上で紹介した「俺は長男~」のくだりですが、その回の最後はこんなコマで締められています。

kimetsu3

【出典】吾峠庫呼世晴 鬼滅の刃 3巻

 

精いっぱいに己を鼓舞するこのコマは、ある意味読者の気持ちの大部分を代弁しているのではないでしょうか。「頑張れ」「できる奴だ」「折れていても、挫けることはない」…。

上の俺は長男だから~のくだりでも「次男だったら我慢できなかった」と言っていますが、炭治郎はものすごく健気で頑張り屋でガッツもあるので、多分次男でも我慢できるんですよ。でもそれは誰にでもできることではなくて、炭治郎だからなんですよね。

シンプルに、炭治郎本人のがんばりが凄いから、絶望的な状況でもギリギリで何とかなっている。

読んでいるとそれがすごく伝わってきて、「がんばれ!炭治郎がんばれ!」となってしまうという…。まあ、全編通じてこんな気持ちにさせられます。炭治郎がんばれ。

●ナルトとブリーチが終わった今が飛躍のチャンス!

ワンピースこそまだまだ続きそうですが、ナルトとブリーチ、トリコ、ニセコイなどの長期連載陣が次々と終了して、今のジャンプは世代交代を迎えようとしています。つまり、新連載が地位を確立するには絶好のチャンス。

特に、ナルト、ブリーチといった和風物が終わったのは鬼滅の刃にとっては追い風と言えます。ジャンプは結構和風バトル枠を重要視してますので。その2作の立ち位置に入り込む確率は高いと思っています。

作品の質から言っても、決して負けていませんし、テンプレートから外れている本作は、いい意味で今後どうなるかわからないワクワク感があります。直近でバトルものはブラッククローバーくらいでしょうか。ただ、今のところは洋風和風でうまく住み分けできている気がします。

ぜひ、本の置き場所に困るほどの長期連載になってほしいものです。

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