猗窩座(あかざ)と杏寿郎の激闘
どうも、いなかです。
この記事では、作者・吾峠呼世晴のジャンプコミックス『鬼滅の刃』64話について紹介・感想をまとめていきます。
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普段は単行本単位でのレビュー記事を書いていますが、今週はあまりにもヤバかったために個別で記事を書かずにはいられませんでした…。
上弦の参・猗窩座(あかざ)の異次元の強さ
62話のラストで突如として登場した上弦の参・猗窩座(あかざ)ですが、63話、そしてこの64話では正に圧倒的な強さを誇ります。
杏寿郎も柱の名に恥じない、凄まじい強さなんですよ。人間さんサイドの中では間違いなく最強クラスの強さです。剣技が凄すぎて刀から炎出ますからね。
その杏寿郎ですら、まともにぶつかると力負けしてしまうんです。
猗窩座は攻撃力もさることながら、再生能力(=防御力)が凄すぎるんですよね。腕がタテに真っ二つにされても、あっという間にくっついてしまいます。
倒すには首をはねるしかないんでしょうね。それに対して、杏寿郎は普通に怪我もしますから。
単純な攻撃力はそれほど差はないように見えますが、防御力に差がありすぎて、猗窩座の方が捨て身で攻撃できる→その結果、攻撃面でも猗窩座が有利、という印象です。
鬼舞辻が「下弦の鬼は上弦の鬼に比べて弱すぎる」というのもわかってしまう…それほどの強さでした。
さて、突然降って湧いたような登場だった猗窩座ですが、その目的はなんなんでしょうね?
もともと下弦の壱を監視していたが、思わぬ強者が出てきたので急遽参戦した…とかそんなところですかねえ。
鬼の中では比較的真っ当なメンタリティを持っているので、なんだかんだ猗窩座は人気が出る気がしますね…。くそ強いし、「術式展開」が普通にかっこいいという。
杏寿郎、死ぬな、死ぬな…!!
もうね、ほんとこれなんですよ。
先週から嫌な予感はしてたんですが、今週は最初から最後まで『頼むから死なないでくれ』の一心で読んでました。多分来週もそうでしょう。
太古の昔から、バトルものの少年漫画はこういう「気がいい、そして強い先輩」が激闘の最中で死ぬことによって、お話を盛り上げてきましたね。それはわかっているんです。でもそれは理屈です。
あんないい奴に死んでほしくなんかないのです。
今週の「お前は強い」のくだりにはほんとにぐっと来てしまって。目頭が熱くなりましたよ。
これですよ。
「母上 俺の方こそ 貴方のような人に生んでもらえて光栄だった」
急所のみぞおちを敵の腕に貫かれて、今まさに最後の一撃を仕掛けようというところでの胸中がこれですよ。
こんないいやつが死んでいいわけないじゃないですか
こいつこそ戦士ですよ。絆を力に変えて戦う戦士。
正直、柱合裁判のくだりで初登場したときは「なんや天然っぽい感じのケバケバしいヤツだなー」くらいにしか思っていなかったんですが、この数話で大好きになりました。
多分読者のほとんどはそうなんじゃないですかね?同じ任務についてから、煉獄さん一貫してものすごくいい人だし。
そうやって読者の好感度を稼いでから「そろそろ皆こいつのこと好きになったやろ?ほな殺すわー」とばかりに死線に立たせる、吾峠先生のドSっぷりには狂気すら感じます…。
やり方がえげつなさすぎるでしょ…。
でもほんと、杏寿郎ニキってば母親には早くに旅立たれ、父親とも確執があるのに、ここでこうもあっさりと逝ってしまっては、あまりにも救いがなさすぎるではないかと思うのです。
もう戦えなくなるほどの重傷を負ったとしても、せめて命だけは。
そんな風に思って止みません。
来週は読むのが辛くなりそうです…。