『かぐや様は告らせたい』節目の50話をネタバレありレビュー

節目の50話は作品の記念碑的な回となった

どうも、いなかです。

この記事では、作・赤坂アカのヤングジャンプコミックス「かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～」50話のネタバレレビューをします。

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前回の49話で、第67期生徒会は解散、この先どうなるのかという感じだったのですが、いやあホッとしました～。

「かぐや様は告らせたい」はほんとベタ展開を外してくるというか、むしろ逆手に取ってくる感じなので、展開予想とかしても全然当たらないんですよ。

面白さが絶頂の内に一気にクライマックスに行ってしまうんじゃないか…という可能性が自分の中で最後まで捨てきれなくて。一週間ずっとモヤモヤしていました。

ただ、さすがの赤坂アカ大先生も、今回ばかりはベタな王道展開で来てくれて…本当に心から嬉しかったです。

ファミレスでの打ち上げ

前回が生徒会解散の日だったわけですけど、今回はその数日後…とはならず、そのまま流れでファミレスでの打ち上げ回と相成りました。

作・赤坂アカ かぐや様は告らせたい50話より

冒頭の文でも「かぐや様、初のファミレス」などと入っています。この文を信じるなら、生徒会のメンバーでファミレスに行くことなど、今まではなかったということでしょう。

確かに、生徒会室ではよく遊んでいますが、外で遊ぶことは少なかったですね。ストーリーの外で軽く遊んで…ということもなかったようです。

最後くらいは、と生徒会のメンバーも皆思っていたということでしょうか。わたくしとしては、なんというか、メンバー皆が生徒会の解散を惜しんでいることの表れのような気がして、7割方かぐやの世間知らずを煽っているこの文章にも、なんだか切なさを感じずにはいられません。

会長が会長でなくなったら何になる問題

部活動の「部長」とか特にそうだと思うんですけど、役職で呼んでる人って、その役職でなくなったとき（大抵MAX一年でその役職からは外れると思いますが）何て呼べばいいか困りますよね。

かぐやも今回その問題に直面いたします。

節目の回でも、ちゃんといつもの感じを大事にしてくれるのがいいですよね。

作・赤坂アカ かぐや様は告らせたい50話より

かぐやとしては、そりゃあ下の名前で呼びたいわけですよ。でも、なかなか呼べるわけもない…っていうのはかぐや読者ならわかりますよね。ホイホイ呼べてたらこの話は成立しません。

まあこの件に関しては御行さんサイドにも問題がないとは言えません。

可愛いんですよね、名前が。可愛すぎると言ってもいい。

「みゆき」ですよ。男子に御行という名前を付けてももちろんOKなんですけど、やっぱり異性として意識しているときには、名前呼びのハードルをちょっと上げてしまうかな、と。

千花ちゃんと優くんはガンガン呼んでくるんですけど。

優くんにいたっては「みゅー先輩」呼びですからね…。コミュ力発揮しすぎでしょ！

作・赤坂アカ かぐや様は告らせたい50話より

「かわいいわ！」

かぐやの可愛さ、御行の漢気

かぐやが会長になって、御行を副会長に…というのがちょっとだけ示唆されましたが、結局かぐやの妄想止まりでしたね。

作者もそういう展開も検討したんだと思います。でも結局実現はさせなかった。

作中では、かぐやがありったけの勇気を振り絞って、御行にもう一年会長をやってくれるようにお願いします。

作・赤坂アカ かぐや様は告らせたい50話より

ここも対比が本当に素晴らしいなと思います。

前半で、御行を下の名前で呼ぶことも恥ずかしがっていたかぐやが、頑張って頑張って一つだけ我が儘を言うというのが、堪らなくグッと来ます。

御行も、その我が儘を聞いて…まあ、その気がまったくなかったわけではなかったのですが、少なくとも背中を押す結果にはなった。

それをかぐやに言わないのも憎らしいところです。意地というか、見栄というか。漢気ということなんだと思いますが。

50回記念に相応しい神回となった

今までも伏線を回収するときは大抵、次の回にさっさと回収してしまうことが多かったんですよ。最近で言えば、かぐやが石上会計に勉強教える回とか。

ただ、「このあとファミレスで打ち上げでもするか～」とかいう何気ない一言までが次週の前振りというのは想定外でしたね！

その想像もしてなかったファミレス回で、ちゃんと秀知院の生徒会長の大変さとその対価を説明して、かつラブコメ的ないつものノリを保ちつつ、最後はラブコメ的に御行をその気にさせる…その全てをたった一話にまとめるというのは、これはもう赤坂アカ大先生にしかできない、神の御業ですよ。

本当に素晴らしい構成の回でした。

50話にふさわしい神回だと思います。

しかし、これで本当に来週はどうなるかわからなくなりましたね。選挙～新体制発足まででさすがに何話か使うんでしょうか。