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童心に帰った御行に翻弄されるかぐやが可愛い
どうも、いなかです。
この記事では、作・赤坂アカのヤングジャンプコミックス「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」46話のネタバレレビューをします。
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前回のレビューで、御行が「古い話だ」などと言っていたのを受けて、「そろそろ過去話でもやるのでは…?」などと予想していたボンクラがわたくしです。
ぜんっぜん関係なかったですね。
単に、前回ほとんど出番がなかった御行が大活躍する回でした!
突然のお月見宣言
まず、冒頭から御行がいきなり「お月見をするぞ」と言い出します。もうほんとに何の前振りもないお月見宣言です。
フッフゥー!!
未だかつて見たことのないテンションの御行に釣られて、他の役員のみなさんもなんだかんだ参加してくれます。
皆優しい…!
モノローグで、御行が無類の天体好きであることが明かされます。
このモノローグに1コマだけ出てくる、幼少期の御行がめちゃかわ美少年なんですよね…!
天体観測が趣味?こんな可愛い子を夜中に一人で出歩かせちゃダメでしょ、というレベル。つぶらな瞳がマジで凶器ですよ。
どっかで幼少時代の話テキトーにやってほしいですね!
天体に興味のないかぐやは、御行を追い込もうとするが…
星や宇宙に興味のないかぐやは、なんとかムードを利用して御行を攻めようとします。
そのための準備段階として、藤原書記と石上会計にちょっと離れていてもらうところまではスンナリ行きます。
まあこれも、よく考えなくてもひどい話なんですが(笑)
ストーリーの上でも、二人の出番はそこでほぼ終了ですしね。
ただ、企みは道中順調であればあるほど、最後までうまく行ってくれないのがこの作品のテンプレート。
今夜の御行は、いつもとは一味もふた味も違うのです!
はれぇー??(あざと可愛い)
特にドギマギもへったくれもなく、行動を先回りされちゃうかぐや様があざと可愛い…!
この夜の御行は、完全に星に夢中だったわけです。
だからかぐやのことをまったく異性と意識していなかった。いい意味で、心のままにやりたいことをできたというわけです。もちろんドギマギなんてしません。逆にかぐやの方がドギマギしてしまって、もうなされるがまま、という状態。
ただ、かぐやにとっても、それは不幸なことではありませんでしたね。なぜなら、最終的にはこんな感じになりますから。
はれぇー??(あざと可愛い)
いやあ、童心に帰った御行がここまでやってくれるとは。
邪念捨て去って童心に帰った結果、すごくオラついたオスになるとはこれいかに。まあ、ここからどうこうなるわけじゃないんですけどね。邪念もないし童心に帰っちゃってるから性欲もないので。
軽くハグされて照れ顔になってるかぐや様がめちゃカワなんですけどね。惜しいことをしましたよ御行も。
まあ素の御行だったらこんなことはできていないので、かぐやの照れ顔を引き出すこともできなかった、というのがジレンマなんですけど。
話題は「かぐや姫」の解釈に
かぐやが恥ずかしさから御行の抱擁を振り切ると、お月見らしく「かぐや姫」の話題に。
ここら辺のくだりは間違いなく、自分の境遇と照らし合わせての発言でしょう。
自分が好きな男と結婚できない可能性が高いことを見越しての言葉だと思われます。
ただ、この時の御行は、相変わらず邪念を捨て去った童心モードですので、そこまで汲み取ってはくれません。
天然で「俺だったら、かぐや姫のくれた不老不死の薬は飲んで、何百年かかっても月にかぐやを迎えに行く」と豪語します。
ここも対比がいいんですよねえ。
かぐや姫と自分を重ね合わせて、色々含みのあることを言うかぐやを、完全に素で、含みなんて何にもない御行の発言が励ましてくれるという…。
御行が素の部分で、いかにかぐやを大切に想っているかが滲み出てくるような雰囲気がたまりません。
これが俺たちの物語だったら。
最後のこれとか、事実上の告白ではないかと思うのですが…。
なんというか、邪念を捨て去って童心に帰って余計な駆け引きを全て捨て去った結果、本当の本心が出てきてしまった、という感じでしょうか。
かぐやはなんか照れてしまって使い物にならなくなっていますが、当初の目的は達成できていたように思いますね。あ、ここでいう当初の目的とは「相手に先に告白させる」の方です。
石上会計が、物語の終焉を示唆するが…
神回揃いの『かぐや様は告らせたい』ですが、また新たな神回が生まれてしまいました。花火回や今回などは、もはや「神回を超えた神回」と言っても過言ではないかもしれません。
ただ、今回は全体的に切ない雰囲気が漂っていましたね。
最初にお月見をしようと御行が言い出した時、石上は「この生徒会ももうすぐ解散だから、今のうちに…」というようなことを言います。
作中での時の流れを意識せずにはいられない発言です。
というか、御行がまだ二年生なので、てっきり来期も御行が二期連続で会長をやり、他のメンバーもそのまま引き続き生徒会なのだと思い込んでいました。
生徒会はMAXで3年の秋までやれるものだと思っていましたが、私立の超進学校は違うんでしょうかね?あるいは、校則で二年続けての会長はできないルール、もしくは前例がない、だとか。
ストーリー的な都合の可能性もあります。物語を前にすすめるために、生徒会は一度解散させる、ということなのかもしれません。ただ、そうすると藤原書記や石上会計の出番はほとんどなくなりそうですね…。
最近の展開で、かぐやも御行も自分の感情に向かい合い始めていますし、お話が次の段階へ進んでいるのは間違いないと思います。
けれど、やっぱり今までの関係が無くなってしまうというのはさびしいですねえ…。
個人的には、三年生編もぜひこのメンバーで挑んでもらいたいところです。
では、また来週。