モテとは、愛とは一体何なのか!「ぼくは愛を証明しようと思う。」レビュー

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レクタングル(大)

ここまで真剣にナンパをやり続けた漫画があっただろうか?いやない(反語)

どうも、いなかです。

この記事では、原作・藤沢数希、漫画・井雲くすのアフタヌーンコミックス「ぼくは愛を証明しようと思う。」について紹介・感想をまとめていきます。

未読の方向けで、ネタバレは序盤のあらすじ程度です。

あらすじはそれほど複雑でありません。

恋人の浮気が原因で独り身になった主人公は、仕事で知り合った男から恋愛工学を学んでいく、という内容。

原作・藤沢数希、漫画・井雲くす ぼくは愛を証明しようと思う。1巻より

 

主人公の渡辺は27歳の弁理士で、ある日恋人が浮気をしていることを知ります。悩んだ挙句、主人公はそれを許すことに決めるのですが、恋人の方は主人公に見切りをつけてしまいます…クリスマスプレゼントとして用意していた、30万のバッグだけは受け取ってから。

失意のドンゾコに陥った主人公の元に、モテまくるナイスミドル・永沢が現れるわけです。そりゃ「秘訣を教えてください」となり…ますかね?まあ酒も入っていたみたいなので、そういう流れにもなるのかもしれません。

ここまでが1巻の3割くらいで、あとはひたすらナンパしてます。

街コン行ったり、路上で声掛けしたり。ひたすら出会いを追い求めてナンパです。ナンパとナンパの間には、前のナンパの反省会。すごく真剣にナンパを繰り返します。

女の子の可愛さが大きな魅力。今のところ主人公の元カノがルックスも性格も一番ブス

成年漫画出身だけあって、女の子の可愛さはさすがです。可愛い子狙ってナンパしてるんだから、当然と言えば当然なのかもしれませんが、女の子が可愛いです。声かけしたときに、一言で拒絶して去っていく女の子の方が、浮気で別れた渡辺の元カノより数段可愛いのが、なんというか皮肉ですねえ。

更に、永沢の恋愛工学談義の中にもイメージとして女の子がよく出てくるのですが、それも漏れなく可愛い上に、なんというか絵の漫画の中での使い方が上手い。

原作・藤沢数希、漫画・井雲くす ぼくは愛を証明しようと思う。1巻より

上のコマの女の子とか、その代表ですね。お堅い講義の挿絵的なポジションで、ギャップもあって余計に可愛く見えます。構図の使い方も凝っていて、本当に絵が上手いなという感じです。

渡辺と永沢の関係がどうなっていくのか、というある意味では腐的な部分が今後の焦点か

この作品はもともと原作小説があり、私は未読です。なので、今後の展開については完全に予想です。

女の子が可愛いと散々描いてきましたが、この作品では女の子はそこまで重要なキャラクターは出てこないのではないかと思っています。もし、渡辺がこれという女性と付き合って、結婚という流れになったとしても、その女性にはそんなにスポットが当たらないのではないか。

キーとなる人物はやはり永沢で、彼がストーリーの中心になっていくのではないでしょうか。

今は一方的に渡辺が教えを乞うている状態ですが、お話が佳境になるにつれて何らかの確執、方向性の違いなどは出てくると思います。永沢が懇切丁寧に恋愛工学を教えている理由も気になりますしね。やっぱり何かしらの裏があるのか、どうなのか。

などなど考えていると、あれだけナンパしまくりながら、ストーリーの中心になるのは一人のおっさんとの関係性ということになり…。これってある意味、腐のやつじゃないですかねえ、と、そんな風に思ってしまうわけです。

話の面白さ、テンポのよさもあり、思わずナンパに行きたくなる良作

作中で「非モテコミット」という単語が序盤から出てきますが、この言葉に共感できる人はまず間違いなくナンパに行きたくなると思います。私は運よく家庭を持つことができたので、実行する機会はありませんでしたが、女性と飲む機会でもあれば試してみたくなるテクニックのオンパレードです。

恋愛工学自体が話のネタにもなると思いますので、一冊で様々な使い方ができます。

二巻は冬発売らしいです!