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超泣ける少女漫画をかぐやに読ませるため、御行があの手この手で漫画のいいところをアピールする
どうも、いなかです。
この記事では、作・赤坂アカのヤングジャンプコミックス「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」63話のネタバレレビューをします。
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今回は平たく言ってしまうと、「圭ちゃんから紹介された少女漫画にいたく感動し、恋がしたくなった御行が、かぐやにこれを読ませることで恋をしたくなるように仕向ける」という内容。かぐや様ではお馴染みの駆け引きですが、最大の見どころは、そういう恋愛心理戦っぽい部分ではなく、2ページ目かもしれません。
号泣する御行にシャワー中の圭ちゃんがツッコミを入れるんですが、なんとシャンプーハットを付けたまま登場してくれます。うん、可愛すぎるよね。
圭ちゃんが御行にとある漫画を教えるのが全ての始まり
本当に久しぶりに登場の圭ちゃん。
圭ちゃん的には、高等部の生徒会長が誰かとか関係ないし、正直どうでもいいでしょうし、話に絡みようがなかったから仕方がないんですが…。
原因は漫画。別冊マーガレットの作品内作品、「今日はあまくち」がめちゃくちゃ泣けたということの様です。
最初は鼻で笑う御行でしたが、単なるフラグでしかありませんでしたね(笑)
次のコマには号泣してましたからね。
シャンプーハット?の圭ちゃん。可愛い。
んで、また御行がアホなことを思いつくわけですよ。
行けねえよwww
正直、御行に関しては特に深いこと考えない方がいいのは確定的に明らか。かぐやは、策略が天才っぽい発想の場合もちょいちょいありますが、御行についてはほぼ無いので(笑)
天体観測の回が代表ですけど、あんな感じでなんも考えてない方がかぐやの琴線には触れまくれる、と思うんですけどねえ。
特に今回は、手口は凝っていただけに、目的がアホなのはもったいなかったです(笑)
漫画の布教方法としては上手いやり方だった様に思う
少女漫画を堂々とおすすめするのが恥ずかしいということで、御行は周りから崩していくことにします。
まず石上に見せ、次に千花ちゃん(既に読んでいましたが)、そして二人に読ませることにより、「じゃあ次はかぐやさんも読んでみれば?」的な空気を作り出す…という作戦です。
ちょっと回りくどいところはありますが、少女漫画を布教するには良いやり方の気がします。
作中でも触れられてましたけど、そもそもあの年代で、男が少女漫画読むのは恥ずかしいみたいな風潮あるじゃないですか。あれめっちゃわかるんですよ。
今でこそ大して気にしないものの、当時はあの少女漫画コーナー特有のピンクピンクした空間にはいることがまずハードル高かったですし。ああいう色合いが女の子には受けるのかもしれないんですけど、明確に男を拒絶しているのも間違いないと思いますね。特に対象年齢低めのやつはその傾向が強い気がします。
「女子の方は男が少女漫画読むのは対して気にしてない」って、作中ではなってましたけど、アレほんとですかね?わたくしの時代とは変わったということなのか、そもそもわたくしが自意識過剰だっただけなのか、それとも巧妙な罠なのか。
すごく気になるところです。
まあ言われてみれば、そういうので冷やかしてくるのって、むしろ男の方という気もしますね…。どうなんですかねそのへん。
石千花はあるのか
石上に布教するにあたって、極めて興味深い場面がありましたね?
御行と石上の恋バナです。
石上が生徒会の女子三人(みんなとても可愛い)に対してのアリナシを語っていくという場面です。石上と御行は普通に仲がいいんですが、そういう突っ込んだ話をしている場面ってあまりなくて、なんかめっちゃ新鮮に感じました。
反応としては以下の通りです。
ミコ:恨まれているから無理だろう
かぐや:家柄の格が違い過ぎて無理
千花:
ファッ!?油断したら好きになっちゃうの!?
いや好きになることそのものはいいんですよ。むしろそれが普通ですよね?
問題は、最近はずっと石ミコのルートを確保しつつ結局そっちのルートには行かないのかな…という部分です。確かに前から千花ちゃんとも仲がよかったですけど。
どうなんですかね…ミコルートもありはありみたいな感じでしたけど。恨み買ってるとかその辺が語られる時は来るのか。過去の因縁を匂わせつつも語らずがかぐやスタイルですからね。
あと、石上がかぐやは家の格が違い過ぎて無理って言ったとき、御行は単純にホッとしてましたね。家柄の差を御行は気にしていないんですね…。なんか、キュンと来る場面でした。
かぐやの牙城は崩せるのか
どんなにいい策を弄しても、決してスンナリとはいかないのがかぐやの世界。
かぐやは徹底的に「読まない」の構えです。
最近、かぐやの世間知らずにつけこんで、色々とでたらめを吹き込んだ反動で、生徒会のメンバーが言うことをなかなか信じてくれなくなるんですよね。
御行にとっては完全にとばっちりです。
最終的には、良い部分を語ろうとしすぎて最後までネタバレしてしまうという。
まあ、生徒会の面々は普段あまり漫画を読まないのでしょう。その辺の加減がわかってない感じがめっちゃします。コンスタントに読んでそうな石上も釣られてしまっているのはご愛嬌、といったところですが。
あ、ミコはまたオチ要員でしたね…。この流れはしばらく続きそう。
総評:最初のシーンが至高だった
今回は最初の2ページの兄と妹のやり取りが本当にツボでした。
御行の「アホお前こんなん泣くわー!!」とか、普段絶対言わないじゃないですか。やっぱり家族にだけ見せる顔があるんだな、というのがなんかぐっと来てしまって。
圭ちゃんも「別におにいとは仲良くないですよ」とか言ってて、いやいやすげえ仲良しじゃん、みたいな。
多分圭ちゃん自身はほんとに仲良くないと思ってるんですよ。仲良しってことに気が付いてないんですよ(笑) それがなんかすごい胸が熱くなる感じで。
かぐや視点の時も、お屋敷で愛ちゃんとじゃれてる時とか、普段絶対見せないような態度というか、表情や仕草になりますよね。そういうのもやっぱり「家族にしか見せない顔」ってことだと思うんですけど、「かぐや様」はその辺の書き分けが丁寧で凄く好きです。
大体、そういうシーンって導入かオチでちょっと使われるだけなのが寂しいんですけど。
圭ちゃんの久しぶりの登場は、近いうちに圭ちゃん回がある前触れなのか、それともちょっと顔を見せてまたしばらく出てこないのか。
圭ちゃん回久しぶりに見たいんですけどねー!