生徒会選挙編に突入
どうも、いなかです。
この記事では、作・赤坂アカのヤングジャンプコミックス「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」51話のネタバレレビューをします。
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ギャグ漫画だったら、『今週何事もなかったかのように、68期生徒会が同じ顔ぶれで開始する』という展開もあり得るのかな~、とも思っていたんですが、超緻密ストーリー漫画である本作はそんな雑な手は使いませんでしたね!
(銀魂(特にアニメ版)かギャラクシーエンジェルあたりだったらそうなっていたんではないかと思うんですけど)
接点を失ったかぐやと御行
「その間 特に何も無かった!」
久しぶりにこのフレーズ来ましたね。
かぐやなんて、作品が始まって以来、誕生日回などのごくわずかな例外を除いては基本待ちのスタンス。御行に会えなくて寂しくても、自分からは行けないのです。まあそこが可愛いというのもあるんですけど。
生徒会という『同じチーム』という強力な接点があっても最初の半年は何もなかった2人が、接点が無くなったらそりゃこうなりますよね。
この二人があともう少し距離を詰めるためには、やっぱり生徒会が必要なんですよねえ。
かぐやが悶々としているその一方で、御行と千佳ちゃんは特に何の説明もなく、一緒に生徒会選挙への戦略を練っています。
御行が2期連続の会長になるためのネックは、外部入学の御行を認めていない層が一定数存在すること。
もともと最初の方では、秀知院は家柄によってある種のヒエラルキーが存在し、生徒同士の関係もそれなりにドロドロした部分もある…というようなことは説明されていました。また、外部入学の生徒会長は極端に少ない、とも。
基本はハートフルラブコメなので、そういうネガティブな部分が今までほとんど描かれていませんでしたから、正直あまり意識することはありませんでしたね。ネガ要素なんて石上のクラスでの扱いくらいでしょう。
今回改めて、そういう綺麗な部分だけじゃないんだよ、と読者に伝えられた形です。
『だから応援演説を「そういうアンチ層を取り込める人」にお願いしましょう』というのが千花ちゃんの案。
まあ、かぐやしかいませんよね。
かぐやは本質的には、衆知院のエリート的な部分の象徴のような存在ですから。ポンコツなのは御行といるときだけです。
だからエリート達の反感を抑えるにはもってこいの存在。
御行の方も基本が待ちのスタイルなので、こういう繋がりがないと、会話すら無いまま卒業しそうです。
冒頭でのかぐやの寂しがり方があまりにも不憫だったので、さっさと接点できてよかったね、という気持ちでいっぱいになりました。
前回の応援演説は誰?
今週の作中ではスルーされましたが、当然前回も誰かが応援演説をやってくれたはずです。
アンチ云々の問題は前回も同様だったと御行も言っていますし。
前回の選挙時点で66回の生徒会の歴史で、混院の生徒会長が二人しかいないことからも、混院の候補者への風当たりが強いのは、立候補する前から明らかです。
「四宮しかいないか」という御行の口ぶりからすると、前回もかぐやにお願いした可能性が大なんですけど。
ただ、ほぼ接点がなかったはずのかぐや(氷)に応援演説をお願いして、承諾してもらったということになり、色々あったであろうことは想像できます。
生徒会選挙編では、そのあたりも明らかになっていくんでしょうかね?非常に楽しみです。
今回読んでいて、前回の選挙も御行と千花ちゃんから始まったのでは、とは思いましたね。だから今回も、こんなに自然に二人で作戦会議をやっているのでは?と。
まあ妄想ですけど。
それなら、なんで最初はその二人から始まったのか、という新しい疑問も出てきますしね。
告白はなかったものの、もはやただの告白である
最近はずっとそんなのばっかり、という感じなんですけど、それにしても今回は実質ただの告白でした。
かぐやから御行への。
まあ今回かぐやはマジで告られると思ってたんでしょうね。冒頭で寂しさのあまり「今日の放課後あたり、会長が告白してくるんじゃ…」などと半ば本気で言っていたので「本当に来た!」という感じだったのでしょう。
その辺は、やたらと思わせぶりなことを言って煽ってきた御行さんサイドにも問題があります。
ただね、じっと御行が何を言うのか待っているかぐやが可愛いんですわこれが。
個人的に、今までのかぐやの中でも一番可愛いです。ベストオブかぐやですよ。
それだけ期待してたということなんでしょう!きっと!
それなのに「応援演説を頼みたい」ですからね…。内心の落胆たるや、推して知るべし、ですよ。
でも、その落胆を表には(1コマ分しか)出さなかったわけですよ。その1コマで切り替えて、ちゃんと御行に切り返しに行くんだから、かっこいいじゃないですか。
1ページまるごと使っての「はい、喜んで」のメッセージ。『かぐや様は告らせたい』では1ページ丸ごと使うことは極めて稀です。直前のフレーズと併せれば、実質告白ですよねえ。
最近はかぐやの方が動くことが増えている気がしますね…。
御行も今回で自分の中の感情が、もはや誤魔化しようのないくらい確かなものだという自覚はできたはず。まあ、御行が動くと物語が終わってしまう危険をはらんでいるので、そこのさじ加減が難しいのですが…。
とにかく今週のかぐやはものすごくかわいかったです。
ちなみに、生徒会が解散したら石上の出番は激減、って前回書きましたが、石上の出番はゼロでした!(背景にもいませんよね?)でも千花ちゃんの出番はいっぱいありました!何この格差!
では、また来週レビューします!